トロンボーン ピース・オブ・ザ・イヤー

Trombone peace of the year

トロンボーン・ピース・オブ・ザ・イヤー2021作曲賞

2021年3月21日(日) 15:00

北区滝野川会館(ネットによる配信あり)

 
北区滝野川会館にて行われた本選に於いて下記の作品が受賞されました。(以下敬称略)

 
トロンボーン・ピース・オブ・ザ・イヤー2021作曲賞優勝
土方 渚紗 / 霧のなかで -トロンボーンとピアノのための-
演奏:宮崎 真美、ピアノ:曽根 恭子


同入選(演奏順)
森山 裕太 / トロンボーンとピアノのためのコンチェルティーノ

 演奏:山下 創、ピアノ:竹内 優香

 
横山 淳 / 8本のトロンボーンのための「風神雷神」

 洗足学園音楽大学トロンボーンアンサンブル有志
 (盛喜 麻衣、鵜飼 杏、ムーヤン、中家 哲夫、

  津吹 亮汰、櫻井 美湖、小森 豊生、神野 葵)

ポピュラリティー賞
森山 裕太 / トロンボーンとピアノのためのコンチェルティーノ

 
 今回本選に進まれた3作品はいずれも優れた作品で、奏者にとっても新しい方向性を示してくれるものでした。演奏もすばらしく一つのコンサートとしても聞きごたえのあるものとなりました。今回、無観客で行われたことは非常に残念ですが本選の模様は4月中旬より配信予定ですのでぜひご覧ください。

担当理事 村田厚生

優勝の土方さんより感想をいただきました。

 今回作曲賞をいただくことができ本当に驚きました。こんな私の拙作を演奏をしてくださった宮崎真美さん、曽根恭子さん、本当にありがとうございました。またこのコロナ禍にも関わらず演奏審査を開催してくださった日本トロンボーン協会理事長の村田厚生様をはじめとする関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
 今回の作品は現在の社会状況に生きるなかで感じた心情を音楽にしました。その心情はいつも転々と街のなかを浮遊し、混ざり合いながら存在する…そんなイメージで作曲しました。トロンボーンの作品を作るのは初めてでしたが、トロンボーンはどんな雰囲気の音楽にも調和することができる楽器だと感じました。
 自分がまだ知らない芸術に触れたり、勉強したり成長したいです。
ありがとうございました。

土方渚紗
 

 
 

トロンボーン・ピース・オブ・ザ・イヤー2021作曲賞入選作品(敬称略・演奏順)

1.森山 裕太 / トロンボーンとピアノのためのコンチェルティーノ

  • 演奏:山下 創、ピアノ:竹内 優香

2.土方 渚紗 / 霧のなかで -トロンボーンとピアノのための-

  • 演奏:宮崎 真美、ピアノ:曽根 恭子

3.横山 淳 / 8本のトロンボーンのための「風神雷神」

  • 洗足学園音楽大学トロンボーンアンサンブル
  • (盛喜 麻衣、鵜飼 杏、ムーヤン、中家 哲夫、津吹 亮汰、櫻井 美湖、小森 豊生、神野 葵)



審査員

本選
糀場 富美子 (作曲家、東京音楽大学教授)
小田桐 寛之(日本トロンボーン協会会長、東京都交響楽団首席トロンボーン奏者)
 
予選
糀場 富美子 (作曲家、東京音楽大学教授)
福士 則夫 (作曲家、東京音楽大学客員教授)
 吉川 武典 (NHK交響楽団トロンボーン奏者、東邦音楽大学特任准教授)

後援

日本現代音楽協会
 


作曲者プロフィルと作品解説

 

森山 裕太(もりやま ゆうた)

2014年、神戸市立平野中学校卒業。
2017年、兵庫県立伊川谷北高等学校卒業。
現在は京都工芸繊維大学 電子システム工学課程に在籍。来年度より同大学大学院に進学予定。
中学校の吹奏楽部でトロンボーンを始め、現在は同志社交響楽団にバストロンボーンで所属。作曲は独学。
 

トロンボーンとピアノのためのコンチェルティーノ作品解説

この作品は、協奏的作品におけるソナタ形式の美点についての考えと、音楽によって得られる感覚の私の純粋な嗜好、そしてそれに則った、最近触れた作品から得たいくつかの発想から着想しました。形式に基づく心の動きに自分が欲する体験を相乗させることで、私はそれらを私が求めた以上の大きな1つの体験として享受できるのではないかということを目論んだもので、それも含めて私の純粋な嗜好を単に表出させたものと言えます。
私はまた、この作品が私以外のトロンボーンを吹く人にも広く親しんでもらえるような内容であることを願ってもいます。演奏が困難な場合は、楽想を損なわない範囲であれば適宜ossiaを創作して頂いて構いません。
 

土方 渚紗(ひじかた なぎさ)

ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会 C級銅賞、連弾中級ベスト賞。
ヤマハガラコンサート、ヤマハハイライトコンサートに出演。
第3回K作曲コンクール 第1位、同グランプリファイナルにてグランプリ優秀賞。
第29回TIAA全日本作曲コンクール ソロ部門 審査員賞、室内楽部門 奨励賞。
バシェ音響彫刻特別企画展にて音響彫刻とバスクラリネットの作品を発表。NHK京都より取材を受け放送される。
これまでに作曲を長谷川京子、藤原嘉文、澤内崇、葛西聖憲の各氏に、現在は岡田加津子、中村典子、酒井健治、山口友寛の各氏に師事。
県立西宮高等学校音楽科を経て、現在京都市立芸術大学作曲専攻2年次に在学中。
 

霧のなかで -トロンボーンとピアノのための-作品解説

霧のような先の見えない予測不可能な道の中にいる自分を表現した曲です。得体の知れない霧を表現するためにはどんな音づかいをすれば良いのかを考えたところ、明るく落ち着いた響きのする長3和音と鋭く衝撃的な響きのする増3和音を融合させる事で、感情的においても和音進行においても不安定な効果が得られるのではないかと考えました。
 

横山 淳(よこやま じゅん)

小学校時代から和声、対位法のレッスンを受け、慶応義塾大学工学部中退後、ドイツを拠点として多くの著名作曲家のもとを訪れ作曲技法を学ぶ。
現在、広い分野で作編曲活動を行う。器楽作品の他、ソプラノ佐藤しのぶ氏の演奏会、CD録音における編曲を数多く行う。
作品 : 映画“Chronique d'un printemps japonais”のための音楽、オペラ「殉教わらべ唄」、「弦楽のための2つの楽章」(モルドヴァ国立室内オーケストラ初演)など。
編曲 : CD「世界に冠たる日本のマーチ」演奏 : ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(オクタヴィア・レコード 2018年)など。JCAA日本作編曲家協会会員
 

8本のトロンボーンのための「風神雷神」作品解説

独特な空間を生み出している俵屋宗達の「風神雷神図屏風」にインスパイアされてこの作品を書きました。
この音楽の中で風神(水平方向、ハーモニー)雷神(垂直方向、リズム)を縦横無尽に動かしてみたいとおもいました。
トロンボーンは4本ずつ左右に配置され屏風の左隻右隻のかたちにしてありますが、風神雷神はそれを越えて左-右、手前-奥へと移動し、動きと奥行きを表現します。
音のシステムとしては多くの音程関係を含む7つの音からなる音階を組み、それを平行移動させながら組み立てました。
(ただし冒頭〜BまでとM〜最後までは経過音を含む自由なものになっています。)加えて以前から興味のあるヘテロフォニーの手法を使っています。
 

優勝:土方さんと演奏者の皆さん・写真左から
本選演奏の曽根 恭子さん(ピアノ)、土方 渚紗さん、本選演奏の宮崎 真美さん(トロンボーン)、小田桐寛之会長

受賞者の皆さん・左から
入選:横山 淳
優勝:土方 渚紗
入賞:森山 裕太

優勝
土方 渚紗 / 霧のなかで -トロンボーンとピアノのための-
演奏:宮崎 真美、ピアノ:曽根 恭子

入選・ポピュラリティー賞
森山 裕太 / トロンボーンとピアノのためのコンチェルティーノ
 演奏:山下 創、ピアノ:竹内 優香

入選
横山 淳 / 8本のトロンボーンのための「風神雷神」
 洗足学園音楽大学トロンボーンアンサンブル有志
  盛喜 麻衣、鵜飼 杏、ムーヤン、中家 哲夫、

  津吹 亮汰、櫻井 美湖、小森 豊生、神野 葵

本選審査員・右から
糀場 富美子 (作曲家、東京音楽大学教授)
小田桐 寛之(日本トロンボーン協会会長、東京都交響楽団首席トロンボーン奏者)

前列左より 入選:横山 淳さん、入選・ポピュラリティー賞:森山 裕太さん、優勝:土方 渚紗さん、小田桐 寛之会長、審査員:糀場 富美子氏
後列:演奏の皆さん


日本トロンボーン協会
「トロンボーン ピース・オブ・ザ・イヤー2021作曲賞」
募集要項

後援 : 日本現代音楽協会
日本トロンボーン協会は、下記のとおり作品を募集する
 
■ 楽器編成
トロンボーン独奏、 トロンボーンとピアノ、 2名〜8名のトロンボーンアンサンブルのいずれか。
トロンボーン音楽の振興を目的とし、演奏会などで広く取り上げられる内容を期待する。
 
■ 演奏時間
8分程度 10分以内
 
■ 作品提出期限
2020年12月11日(金)必着
 
■ 応募資格
日本国籍を有すること
 
■ 審 査 員 (五十音順)
糀場 富美子 (作曲家、東京音楽大学教授、東京藝術大学講師)
福士 則夫 (作曲家、東京音楽大学客員教授
吉川 武典 (NHK交響楽団トロンボーン奏者、東邦音楽大学特任准教授)
 
■ 審 査
譜面審査により数曲の入選作品を選出し、2021年上旬に演奏審査を行う。この演奏審査を本選とし下記の受賞作品を選出する。
 トロンボーンピース・オブ・ザ・イヤー2021作曲賞 受賞作品 (1作品)
 同 聴衆賞 (1作品)
 同 ポピュラリティー賞 (1作品)
演奏者は原則として同協会が選定する。
 
■ 表 彰
上記会場にて表彰。
 
■ 参加料
1曲につき ¥10,000 (複数曲の応募可)
振込手数料を負担の上、作品提出期限までに下記口座に振込むこと。
郵便振替口座番号: 00190−7−175867 名義: 日本トロンボーン協会事務局
オンライン振込等利用の場合:
銀行名:ゆうちょ銀行 金融機関コード:9900 店番:019 預金種目:当座
店名:〇一九店(ゼロイチキユウ店) 口座番号:0175867
 
■ 応募方法
下記提出物を送付すること
 
1)作品名(和文欧文両方)、作曲者名(和文欧文両方)を明記した応募作品総譜
(提出方法は下記aまたはb を選択。 2019年12月2日(月)必着のこと。
 
a) 郵送(宅配便)による場合
 A4版縦またはB4版縦 3部 を下記宛送付のこと
  〒112-0013 東京都文京区音羽 1-20-14 MBS 音羽ビル 5F
  プロアルテムジケ内 日本トロンボーン協会
  TEL 03-3943-6677 FAX03-3943-6659
 
b) メール添付によるPDFファイルによる場合
  A4版縦またはB4版縦 1部 を info@jat-home.jp 宛送付のこと。
 
2) 下記の各項目をメールにて協会宛( info@jat-home.jp) 送付のこと
(a)氏名(和文欧文両方)
(b)生年月日(西暦)
(c)作品名(和文欧文両方)及び作曲年(西暦)
(d)おおよその演奏時間
(e)住所、連絡先E-mailアドレス
(f)略歴(和文300字以内)
(g)作品解説(和文300字以内)
 
■ 応募に関する注意事項
※ 使用楽器はテナートロンボーン(Fアタッチメントの有無を問わず)およびバストロンボーンとする。
※ 重音奏法およびノイズ、発声などの拡張奏法を使用しないこと。
※ アンプ、エフェクターなどの電気音響装置を使用しないこと。
※ フラッタータンギング、ハーモニクスグリサンドは使用可とする。
※ ミュートはストレート、ワウワウ(ハーマン)、カップの3種以内とする。
※ テンポはメトロノーム記号などで具体的に指示すること。
※ 公開演奏会において未発表であること。(学内発表等は公開演奏会として扱わない)
※ 楽譜は鮮明なコピー、ノーテーションソフトで出力したもののいずれかであること。
※ 一旦提出された楽譜の変更や追加は認めない。(演奏時の校正は可)
※ 作曲者は応募作品の控えを必ず保管すること。応募資料は返却されない。
※ 演奏にあたり、奏者がパート譜を必要とした場合、作曲者はそれを準備すること。
 
■ 問い合わせ
 〒112-0013 東京都文京区音羽 1-20-14 MBS 音羽ビル 5F
 プロアルテムジケ内 日本トロンボーン協会 宛
 TEL 03-3943-6677 FAX03-3943-6659
 E-Mail : info@jat-home.jp URL : http://www.jat-home.jp
 
■ 前回までの入賞作品
協会ウェブサイトhttps://www.jat-home.jp/event/poy/past.htmlを参照のこと。
 
■ 日本トロンボーン協会について
内外トロンボーン界の相互交流をはかり、音楽文化の向上に資することを目的として設立された。会員はトロンボーンを演奏するアマチュア、学生、プロ奏者によって構成されている。 会員数約500名。
詳細は公式サイトhttps://www.jat-home.jpを参照のこと
 
ピースオブザイヤー2021募集要項A4.pdf ダウンロード>>>